
キャンプを楽しむために様々な便利グッズが溢れていますが、キャンプで快適な睡眠を得るためには快適な寝床の確保が重要になってきます。そこで今回はマットレスの役目を果たすアイテムを調べていきながら、自転車でのキャンプも想定したアイテム選びを考えたいと思います。
キャンプ時の寝床について考える
キャンプの際にぐっすりと眠れなくて夜中頻繁に目を覚ましてしまったり、睡眠不足でキャンプ2日目が台無しになった経験はないでしょうか? マットレスや敷布団の無い状態で寝ると、翌朝に身体のあちこちが痛かったり、地面からの熱や冷気で睡眠が妨げられがちです。
そこで重要になってくるのが、マットレスの役割を担うアイテムです。ではキャンプの際に役立つマットレスにはどんなものがあるのか調べてみましょう。
キャンプ用マットレスの種類
今回はオートキャンプのように沢山の荷物を持って出かけるような想定ではなく、自転車でのキャンプを想定したマット選びをしようとしているので、マットがコンパクトに収納できたり、軽量であることも重要な要素となってきます。
ではキャンプ用のマットレスにはどんなものがあるのかご紹介します。
発泡剤マット(ポリエチレン・ウレタン製)
比較的安価で軽量。表面にアルミ蒸着などの加工が施されたものもあるので、断熱性や保温性を高める効果も期待できます。ただ、地面の小石などの影響を受けにくくするためには厚手のものがおすすめですが、収納時に大きくなってしまいます。
そのため厚手のものには凸凹の加工を施して収納時に少しでもコンパクトになるような工夫がされていて、携行性を考慮しながら快適性を高めています。
モンベル|フォームパッド(90・120・150・180)
凹凸加工が施されたポリエチレンマット。表裏で素材の硬度が異なり、快適性を追求。表面の凹凸加工によって冷気を遮断し保温性を高める効果を発揮。
参考重量:180サイズ|395g(420g)
THERMAREST(サーマレスト)|Zライト/Zライトソル
アウトドア スリーピング グッズの専門メーカーのポリエチレンマット。Zライトソルはアルミ蒸着仕様で、Zライトはアルミ蒸着が施されていない仕様となります。
参考重量:レギュラーサイズ|410g
THERMAREST(サーマレスト)|リッジレスト クラシック/ソーライト
リッジレストはロール収納式のポリエチレンマット。ソーライトはアルミ蒸着仕様で、クラシックはアルミ蒸着なしのスタンダードモデルです。
参考重量:レギュラーサイズ|400g
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)|EVAフォームマット
買い求めやすい価格のポリエチレンマット。
参考重量:シングル(56×182×2cm) |メーカー表示なし
Mozambique(モザンビーク)|アルミナムフォーム
モンベルやサーマレストよりも少しお安いアルミ蒸着仕様のポリエチレンマット
参考重量:レギュラーサイズ|500g
エアーマット
エアーマットはその名の通り、空気で膨らましたマットです。発泡剤マットよりもコンパクトに収納が可能ですが、やや高価になります。また厚みも複数種類あり、厚手のものはまさにエアーベッドのような寝心地が得られそうですが、生地の関係で重量が増していくので携行性が失われてしまいます。
またこのタイプは、空気で膨らますため、空気の出し入れに手間が掛かることがデメリットにもなり得ますが、ウレタンフォームが内蔵されたタイプのものもあり、エアーとウレタンでダブルの快適性が得られる魅力的なアイテムもあるようです。
モンベル|アルパインパッド25・38・50(90・120・150・180)
ウレタンフォームが内蔵されたエアーマット。ウレタンフォームのお陰でエアーだけのものに比べて断熱効果が期待できそう。
参考重量:25・180サイズ|664g(681g)
モンベル|エアパッド(90・120・150・180)
重量は発泡剤マットの方が軽くなるようですが、コンパクトさが最大の魅力。7cm厚なので、地面の凹凸を十分に吸収してくれそう。
参考重量:180サイズ|504g(514g)
THERMAREST(サーマレスト)|ネオエアーベンチャー
5cm厚の3シーズン対応エアーマット。サーマレストのエントリーエアーマットといった仕様。
参考重量:レギュラー(51×183cm)|560g
THERMAREST(サーマレスト)|ネオエアーウーバーライト
全般的に軽量コンパクトなネオエアーシリーズの中でも最も軽量なモデル。長さ180cm相当のアイテムで250g。なんとラージサイズ(63×196cm)でも340gと超軽量! 厚みは6.4cm。
参考重量:レギュラー(51×183cm)|250g
コット
コットとはアウトドア用の組立式簡易ベットです。アウトドアベッドで検索することもできます。アルミパイプなどでフレーム(骨組み)を組み立ててフロア生地を張り、地面に直接触れることなく寝ることができます。
フレームがあるのでどうしても重量面や収納サイズのデメリットが気になりますが、軽量でコンパクトに収納できるコットであれば、自転車でのキャンプシーンでも、より快適な睡眠が得られそうです。ここでは低床タイプの超軽量級アイテムのみをピックアップします。
Helinox(ヘリノックス)|コットワン コンバーチブル
アウトドアチェア同様、ヘリノックス ブランドはここでも健在です。でサイズは190×68×16cmとゆったりしているのに重量は2.19kgと軽量。収納サイズも54×16×16cmとコンパクトに収納できるので、どうにか自転車に車載することもできそうです。
別売のコットレッグを使用すれば、ハイコットとしても使用でき、ベンチのような使い方もできるようになります。ファミリーでオートキャンプと併用することを想定するのであれば、かなり有力候補。
Helinox(ヘリノックス)|ライトコット
ヘリノックスの最軽量コット。何といっても重量1.2kgの軽さが最大の魅力です。軽量化のためにサイズはコットワン コンバーチブルよりもやや小さい185×60×13cmですが、十分なスペックが確保されています。収納サイズも53×13×13cmとコンパクトにまとめられます。
THERMAREST(サーマレスト)|ウルトラライトコット
サーマレストのウルトラライトコットは、1.195kgという重量はもちろんのこと、41×13cmの収納サイズも魅力的です。非常にコンパクトに折りたたんで専用ケースに収納できるので、なるべく荷物をコンパクトにしたいキャンプシーンにもってこいの仕様になっています。
Hilander(ハイランダー)|軽量アルミローコット
ハイランダーはアウトドア用品のオンラインショッピングサイト「ナチュラム」のオリジナルブランド。重量は2kgで収納サイズも55×14×14cmとヘリノックスのコットワン コンバーチブルをかなり意識したスペックですが、とにかく価格が魅力的。ヘリノックスのコット1台分の価格で複数台購入可能。
結局、コットなのかマットなのか?
いろいろと調べてみましたが、個人的にはキャンプ用寝具の専門メーカー THERMAREST(サーマレスト)のウルトラライトコットとエアーマットの組み合わせが理想的な気がしています。
自転車移動のソロキャンプを基本としているので、とにかく軽量コンパクトであってほしいところ。ただ快適な睡眠を得るためとはいえ、なかなかのお値段になってしまうので、アウトドアショップで現物をしっかりと品定めしながら、理想と現実の狭間で葛藤しようと思います。
購入したら、レビュー等を更新していきたいと思います。